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アメリカで大腸内視鏡検査を受けた話 -検査のきっかけ~検査の前-

最近のBoiseはだいぶ日が長くなってきました。なので、そろそろ暖かくなってくるかな、と期待していたのですが、真冬に逆戻りで雪も結構降る有様...当分は冬が続きそうです。

 

先日、「Colonoscopy」(大腸内視鏡検査)を受けてきたので、費用や検査の流れ等をまとめようと思います。日本でどういう感じで受けられるのか分からないので、きちんとした比較はできないと思いますが、参考になればと思います。

 

目次

 

検査を受けることになったきっかけ

医者から内視鏡検査を受けるように言われたわけではなく、大腸や直腸に異常がないかを確認するために自ら受けたくて検査を受けたという状況です。

受けたいと思ったきっかけは、去年の年末に血便が出たことがあったからです。その時にはUrgent careで診察を受けていて、診察結果は「Rectal breeding」(直腸出血)でした。検便の検査では陰性で、直腸がんや大腸がんがんの疑いはなし、でした。

ただ、ガン家系なので若くしてガンかもしれない、という不安がどうしても拭い去れず、白黒はっきりさせるために「Colonoscopy」を受けることにしました。

検査を受けるに至るまでの概略

検査を受けるまでの過程は下記になります。

血便が出る(12月末) ⇒ Urgent careに行く(12月末) ⇒ 不安なので消化器内科専門病院に行く(1月頭) ⇒「Colonoscopy」の予約をする(左と同日)⇒ 検査を受ける(2月中旬)

です。なんだかんだ2カ月たってしまいました。

Urgent careは最寄りのところに駆け込みました。

次に行った消化器科専門医院は、「Idho Gastroentrology Associates(=IGA)」のMeridian officeに電話して、予約をしました。MeridianはBoiseの隣町です。

www.idahogastro.com

ここを選んだ理由は、

1... 調べたら最初に出てきたから

2... St Luke'sとつながりのある病院だったから

です。Urgent careでSt Luke'sに行っていたので、関係している病院を選びました。同じ系列の病院にしておくと、診察結果や来院歴がデータベース化されて非常に便利という利点があります。

予約は電話ででき、自分の情報、希望日、保険の情報、予約理由(血便の相談)を伝えました。保険証を片手に電話するのが良いかと思います。

この病院は診察日の前にWeb上で問診票を記入することができ、診察前までに完了する必要があります。Textでメッセージが来るので、指示に従って記入を完了させました。ちなみにアプリのアカウントも作る必要があります。自分の情報や予約状況等一目で確認することができるため、とても便利です。

消化器科専門医院での相談と「Colonoscopy」の予約

予約時に自分が加入している保険が適応されるDoctorやNurseを選んでくれて、名前を教えてくれます。今回は相談が主な主旨だったため、NP「Nurse Practitioner」と呼ばれる看護師の方が診察してくれました。NPは医者の代理が可能で検診や問診もできる立場のようです。(検診内容等に制限はあったかと思います)

さて、相談内容ですが、①血便が出たこと ②今のところの検査では異常ないこと ③そうはいっても不安があること を伝えました。

NPの提案は、①この医院で経過観察する ②「Colonoscopy」を受けてハッキリさせる の2つを提案されました。

なるべく早くハッキリさせたいというのもあって、②の「Colonoscopy」をお願いしてそのまま検査の予約をおこないました。検査の予約は、スケジュール調整専門の担当者がいるのでその方と相談して検査日を決めました。空きがないので1カ月半先しかないと言われたので、その日でOKをしました。今思えばもっと早い日でお願いできたかも、というのもありましたが緊急性がないともあって先の日になったのかと思っています。

さて、日にちを決めた後に検査前と検査当日に実施する必要のあることがまとめられた紙をもらいました。どうやら検査に向けて腸をきれいにするための下剤の飲み方が書いてあるようで、丁寧に説明してくれました。

Nurseの方も親切で優しく、印象は非常に良い病院ではあるのですが、残念ながら「Interpreter」(通訳)のサービスはありませんでした。複雑な話をするのであれば、これはネックかもしれません。

検査前から検査当日までにすること

ざっくりと書くと、検査まではこんな感じでした。

・検査2週間前... 下剤を薬局に取りに行く

・検査3日前... 消化に悪い食べ物を避ける(ナッツや海藻類)

・検査前日... 固形物を食べない、下剤の第1弾を飲む

・検査当日... 下剤の第2弾を飲み、腸を空にする --> そして検査を受ける

 

予約時にはこんな用紙をもらっています。

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検査目と検査当日にやること

ここには検査前と検査当日にやることが書いてあります。今回は検査時間が午後なので、それに合わせて時間が書いてあります。基本的には腸をきれいにするための下剤の飲み方についてです。

この用紙によると、

・3日前からはナッツや海藻類は食べてはいけない

・前日からは固形物を食べてはいけない

・前日の17時から下剤の第1弾を飲むこと

・当日の7時に第2弾を飲み始め、検査の4時間前からは何も口にしてはいけない

・具合が悪くなったら記載の番号に電話してください

大事な部分はこんなところでしょうか。

下剤の飲み方が悪かったり、食べ物の制約を守れなかったりすると、腸に便が残っていて検査ができないこともあるようですので、この説明に沿ってやることをきちんとやりましょう。

 

下剤について語ります。

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こちら「SUPREP BOWEL PREP KIT」と呼ばれる薬で、「Colonoscopy」を受ける際に飲む下剤としてはポピュラーな部類の薬のようです。

この薬は「Prescription」(処方箋)が必要なのですが、医者が薬局にメール等で手配してくれるようで、贔屓にしている薬局を伝えれば私たちはお金を払って受け取るだけ、という仕組みになっています。(贔屓にしている薬局がなければその時に設定してもらえます。家から近いところや普段買い物に行っているスーパーにするのが良さそうです。)

注意すべきことは薬局で薬をもらうのにも加入の保険が使えるのか、どんなプランなのかを考える必要があることです。私たちの保険ではこちらの薬はほとんど保険がきかないような値段で買うこととなり、$96.00ーもかかっています。保険のプランを恨むしかないのですが、この辺も日本とは全く異なるシステムですので、要注意です。

下剤の話に戻って、、、箱の中はこんな感じです。

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ボトルが2本とカップが1つ。このカップに下剤を1本開け、指定のラインまで水で割ってガブガブ飲みます。今回は前日にボトル1本、当日にボトル1本飲んでいます。これを飲むと「Dehydration」(脱水)になるため、水をたくさん飲むようにと注意書きがあります。。

ちなみに下剤の効き目はバッチリでした。強制的に洗われる感じです。味は少し加工しているのですが(アメリカらしいラズベリー味)、まー飲みづらいもので気持ち悪くなります。吐く程に気持ち悪くなったので、紙に書いてあった電話番号に電話して相談したのですが、基本的には「ボトル2本分飲んでね、頑張って♡」といった感じでした。飲まないと検査受けられないかもしれないので、そう言うしかないですよね。

気になる費用

これも気になることかと思います。

日本では大体¥15,000-程度とのことですが、こちらでは何と...約$900.00-と見積もりが出ています。ちなみにこの見積もりは、保険会社のページから確認できます。執刀する先生のところから費用の見積もりを閲覧できます。

この$900.00-も保険がきいて半額程度にはなっています。内訳は、

・Doctorの技術費 ($800.00-)

・病院施設利用料 ($800.00-)

・その他 ($200.00-)

から成っているようです。保険がないと、$1800.00-かかるとのことでただただ驚くばかり...

見積もりで額の目安がつきましたが、正確な検査費がやはり知りたいところ。

 

電話しました。

まずは「Colonoscopy」を紹介してくれたIGAへ。

答えは、「保険の見積額を見て。どうしても知りたいなら検査を受ける病院に聞いて。」とのこと。

ということで、今度は検査を受ける病院に電話。

答えは、「$1,300.00-くらいかかるかかると思う。ただこの額はColonoscopyの検査費の平均額であって、患者自身の体の状態などにも依るから正確な金額は出せない。」とのこと。

どうやら正確な検査費の金額を出すことはできないようです。しかし、アメリカでは知らぬ間に請求額が高額になっている等のトラブルがしょっちゅう起きているようで、医者のさじ加減でどうにでもなるのでは?と思ってしまいます。やれやれって感じですね。今回、実は想定外のことが起こってしまい、どんな請求が来るのかドキドキしています...

まとめ

以上、検査の前までにどんなことが必要かをまとめました。今回はいつもよりも電話をしたり、色々調べたりすることが多かったのもあって、勉強になりました。特に消化器科系の単語に強くなった気がします。

次回は、検査当日はどのように進められるのかを書こうと思います。予想外のこととは何か...乞うご期待で。

では、この辺で。