アメリカ Boise 生活必需家電
Boiseはすっかり冬・春が終わり、夏が始まろうとしています。毎日暑い。
今回は少し前にさかのぼって、冬の乾燥対策で必需品の加湿器について書こうと思います。この冬は乾燥対策のために色んな種類の加湿器を試したので、参考にしていただければと思います。
かれこれ2年前ですが、アパート生活時の生活家電に関しての前の記事を貼っておきます。アメリカのアパートは基本的に家電が付いてて助かります。
目次
概要
Boiseの冬はとにかく乾燥します。
夜の間に暖房をつけっぱなしで、朝に湿度計を確認したところ
28%
なんてことがありました。。。自分たち大人の肌もカサカサで、かゆくなるくらいひどい乾燥で、子どもの肌もカッサカサに。
その結果、子どもの2か月検診の時に小児科で「乳児乾燥発疹」(Infant dry eczema)と診断されてしまいました。
- 肌を守るための軟膏を塗ること
- 部屋自体を加湿すること
で防げるとのことでしたので、両方ともすぐに購入して乾燥対策することにしました。軟膏はおすすめを聞いていたこともあってすぐに決まったのですが、加湿器がなかなかいいものを決められず。。。
いくつか試して、最終的には3台体制で冬を乗り切りました。
リビングの広い部屋で使う用に2台、寝室で使う用に1台、という体制でした。広い部屋で加湿器1台だと思ったほど湿度が上がらず、最終的に2台必要になりました。
家で使い続けた3台のうち2台は同じモデルですので、購入したモデル自体は2種類です。この2種類を紹介することがもちろんのこと、それまでに試した製品も紹介しようと思います。個人的には今の加湿器でも完璧な対策はできていないと思っているので、より良いものがあれば教えていただきたいくらいです。
加湿器の選び方とタイプ
加湿器を選ぶポイントは、
「どのくらいの広さの部屋を加湿できるか」と「加湿方式」
の2つ。
リビングのような広い部屋では、よほどドデカイ加湿器を買わない限りは1台ではほぼ湿度が変わりません。実際に1台では変わりませんでした。
リビングでは2台、寝室などでは1台、とするのが良いです。Boiseの冬は本当に乾燥しますので、各部屋に1台加湿器があった方がいいと思います。
さて、加湿器の加湿する方法は大きく4種類に分けられるようです。
- スチーム式
- 気化式
- 超音波式
- ハイブリッド式
我が家は2台体制で、という話をしましたが、
1のスチーム式と2の気化式
を最終的には選びました。超音波式も購入したのですが、残念ながら何週間か使って使うのをやめてしまいました。さて、それぞれどういったものかの説明をしつつ、我が家で使っている理由についても書こうと思います。
1.スチーム式
ヒーターでお湯を沸かし、その蒸気で加湿する方法。
- メリット:加湿力がある、部屋があったまる、掃除が楽
- デメリット:電気代が高い、少し音が気になる、水が熱くなる
最終的に使い続けた方式の加湿器ですが、その理由の一番は
掃除が楽!
です。
常にヒーターで高温にしているため、雑菌が湧きにくく、掃除の頻度がかなり少なくて済みます。水垢もつきません。日常的に使う家電なので清潔が一番かと思いますが、そのために頻繁に掃除をするのは正直面倒かと思います。その点においてこのスチーム式は圧倒的に強いです。
デメリットの電気代は、正直どのくらい影響があるのか分からないため気にしなかったです。ここ以外で節約すればいいんじゃないの、という考えでした。
もう1つのデメリットである「音」ですが、お湯を沸かしているためか「シュー」という音が常に鳴っています。どのくらい気にするかは個人差があると思いますが、慣れれば気にならなくなる程度だと思います。
ちなみに、下記加湿器を買いました。(全く同じモデルは生産が終わってしまったようでヒットしなくなりました。下記は後継機かと思います。)
決してレビューがものすごく高いわけではありませんが、我が家ではこれが一番良かったと思っています。水の量は1ガロンで、夜の間ずっと付けていても水は残ります。
日中ずっと朝からつけっぱなしだと夜には水がなくなってしまいますが、十分な稼働時間かと思います。
値段は$35.00‐ ほど。
この加湿器をリビングに1台、寝室に1台置いています。
2.気化式
空気の風を水に当てて、水を気化させて加湿する方式。
- メリット:消費電力が少ない、掃除が楽
- デメリット:加湿力が弱い、音が少し気になる 、フィルター交換が必要
この方式も我が家では最終的に残っているのですが、こちらに関しては正直なところ消去法で残ったといった感じです。超音波方式が気に入らなかったので、気化式のものが残りました。
ファンで空気の風を水に当てて気化させる方法なので、加湿器の構造がものすごく原始的で掃除が楽というのが助かっています。毎日使うものなので、掃除が楽なのに越したことはありません。
こちらの気化式は加湿力が弱いのですが、我が家はものすごくパワフルな製品を購入することでそのデメリットをカバーしました。
それがこちら。
結構デカいです。
でもパワフルそうではありませんか?
使っていて気になる点は、ファンを動かして水を気化させるためファンの音が鳴ります。「ブォーン」といった感じでしょうか。ファンの強さ(=加湿力の強さ)を3段階で選択できるのですが、ファンを強にすると結構うるさいです。
この製品に関しては賛否が分かれると思いますので、強く勧めはしません。。。お値段も高いですし。
特徴は下記画像です。
また、こちらは1~2か月ごとにフィルターの交換が必要です。
乾燥し始めるのが、11月で3月まで使用すると考えると4か月。最低でも2回フィルター交換が必要ですので、$30.00- ほど支出が増えることになります。
我が家の加湿器2台体制で、
28% → 48%
といった感じです。50%以上あるといいのですが、冬の間は
加湿器2台+夕食にで鍋を食べた
ときにしかお目にかかれませんでした。。。
今の時期は、スチーム式のを1台稼働させれば50%超えてきます。日本では信じられないほど湿度が低いのがアイダホの気候なんです。
3.超音波式
超音波により水を微細な粒子にして加湿するという方式。
- メリット:消費電力が少ない、音が静か、種類が多い
- デメリット:加湿力が弱い、こまめに掃除が必要
調べていた限りでは、一番ポピュラーな方式なのかなと思います。種類が多く、選ぶのに苦労しました。ただ、苦労したけど最終的には捨てる決断をしました。
ちなみに買ったのは下記2種。
白い方は$30.00- 程度、黒い方は$40.00- ほどでした。
リビングの方でスチーム式とこの超音波式の2台体制でしたのですが、湿度が42%くらいから上がらず、このタイプでは厳しいのかもしれないと思い始めました。
何より気になったのが、汚れです。
こちらの汚れですが、超音波式の加湿器では2機種とも発生し、しかも構造上掃除がとてもしづらいという欠点がありました。
調べてみると、この汚れは「ロドトルラ」と呼ばれる酵母菌の一種とのこと。どうも繁殖力が高く、加湿器を掃除しても2~3日後には赤っぽくなってきます。
気にせずに使っていると体に影響が出てくるようで、こまめに洗っていたのですが徐々に面倒くさくなり、先ほどの気化式の加湿器を導入することで落ち着きました。
こまめに掃除ができる人であれば全然問題ない加湿器ではあるのですが、面倒くさがりの私には少し合いませんでした。
4.ハイブリッド式
温風を水に送って気化させる、スチーム式と気化式を掛け合わせたようなものをさすようです。使ったことがないためメリット・デメリットがいまいちわかりませんが、消費電力の面でメリットがあるようです。個人的にはハイブリッド方式にすることにあまりメリットは感じないと思います。
スチーム式の注意事項
掃除は数週間しなくても大丈夫といえば大丈夫です。赤い汚れも出ませんし、ぬるぬるもしません。ただし、
白い結晶のようなものがヒーターに溜まります。
こちらの正体がミネラルとのこと。Boiseのお水はおそらく硬水で、ミネラルの含有量が高いと考えられます。加湿器を使う際は水道水を使っているため、水に含まれるミネラルがヒーターの部分に蓄積されていきます。
画像の白いのがミネラルです。この写真は掃除中のもので、ほとんど除去し終えた後のものになります。
このミネラルを除去するには、重曹とホワイトビネガーを使います。ヒーター部に重曹とビネガーを入れて放置するだけ。硬いミネラルが柔らかくなり、それをガリガリはがせばきれいになります。私のやり方が悪いのか完璧にはきれいにできないのですが、掃除前と比べて見違えるようにきれいになります。
まとめ
加湿器について体験談をもとに色々書きました。
Boiseは本当に乾燥します。特に冬は部屋を加湿して体に保湿用のクリームを塗ってもかゆくなるほど乾燥しています。加湿器は必需品になるかと思うので、この記事を参考に選んでみてはいかがでしょうか。
結構調べ始めると時間がかかります。挙句よくわからなくなります。
「部屋のサイズ」と「掃除をこまめにできるか」を考慮して、満足できる加湿器を見つけてください。
それでは今回はこの辺で。